ノコギリヤシが身体に悪影響を及ぼすケース
ノコギリヤシは高い安全性が確認されている健康食品ですが、ごく稀に身体に悪影響を及ぼす場合があります。
ノコギリヤシを摂取する際には、製品に記載された注意事項や摂取目安量をしっかりと守ることが大切です。
ノコギリヤシの摂取で稀に体調不良が起こる場合がある
ノコギリヤシは、3年にわたる臨床試験が行われており、高い安全性が確認されている健康食品です。しかし、ごく稀に体調不良を引き起こす場合があります。
過剰摂取による体調不良
ノコギリヤシの過剰摂取は、体調不良の原因になります。また、体質によっては過剰摂取していなくても体調不良が起こる場合があります。
ノコギリヤシの摂取による体調不良の症状には、以下のようなものがあります。
・消化器症状:吐き気・嘔吐・便秘・下痢・腹部不快感・腹痛
・血流の異常による症状:めまい・動悸・高血圧
・その他の症状:筋肉痛・不眠・頭痛・異常発汗
ノコギリヤシによって体調不良が起こるケースは稀であり、一般的に症状も軽度です。しかし、過剰摂取するとこうした体調不良が起こりやすくなり、症状も悪化します。
ノコギリヤシを摂取する際には、製品に記載されている摂取目安量を必ず守り、安全に使用することが大切です。
医薬品との相互作用
ノコギリヤシは、特定の医薬品と相互作用を起こして薬の効果を強めたり弱めたりする場合があります。薬との相互作用が起こると、病気の治療や体調に悪影響が及びます。
ノコギリヤシと医薬品を併用する場合は、事前に必ず医師や薬剤師に相談して、安全性に問題がないことを確認したうえで使用する必要があります。
・血液の流れに関係する薬に特に注意
ノコギリヤシには、血液をサラサラにして血行を促進する効果があります。そのため、血液を固まりにくくする血栓症の治療薬などと併用すると、薬の効果が過度に強まってしまう恐れがあります。
血液の流れに関係する薬とノコギリヤシの併用には、特に注意が必要です。
・ホルモンに関係する薬の効き目に悪影響を及ぼす場合がある
ノコギリヤシは、男性ホルモンや女性ホルモンの働きに影響を及ぼします。そのため、ホルモン剤やピル(経口避妊薬)などのホルモンに関係する薬との併用に特に注意する必要があります。
ホルモンに関係する薬を服用している場合は、ノコギリヤシの摂取を控えるか、事前に必ず医師に相談するようにしてください。
体調が悪化したら摂取を中止して医師に相談
以上のように、ノコギリヤシの摂取によって身体に悪影響が及ぶ場合があります。
ノコギリヤシを摂取して何らかの体調不良が起こった場合は、すぐに摂取を中止して医師の診察を受けるようにしてください。摂取を継続すると、症状が重くなる場合があります。
また、病気の治療で薬を服用している人は、ノコギリヤシの摂取前に必ず医師に相談して、安全性に問題がないことを確認してから使用するようにしてください。
ノコギリヤシの摂取を控えるべきケース
ノコギリヤシによる身体への悪影響を防ぐために、妊娠中・授乳中の人や子供は、ノコギリヤシの摂取を控えるべきとされています。
妊娠中・授乳中
ノコギリヤシは、男性ホルモンや女性ホルモンの働きに影響を及ぼします。そのため、ノコギリヤシが胎児や乳児の性器の発達に異常をもたらす可能性が指摘されています。
国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』においても、「妊娠中・授乳中の摂取については、おそらく危険であるので使用を避ける」と記載されています。
妊娠中や授乳中は、ノコギリヤシの摂取を控えるべきです。
小児
子供に関しても、ノコギリヤシの摂取は控えるべきとされています。
子供の摂取に関しては、明確な危険性が指摘されているわけではありません。しかし、サプリメントなどの濃縮物を子供が摂取した場合の安全性に関しては、信頼できる十分なデータが揃っていません。
医療の分野では、安全性が確認できていないものの使用は避けるという原則があります。そのため、子供に対するノコギリヤシの使用も控えるべきとされています。
製品の注意事項を守って安全にノコギリヤシを利用
以上のように、ノコギリヤシはごく稀に体調不良の原因になる場合があります。また、妊娠中・授乳中・小児の摂取は控えるべきとされています。
ノコギリヤシは健康にとても効果的な健康食品ですが、製品の注意事項や摂取目安量を守らないと、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
ノコギリヤシは、製品に記載されている注意事項を守って安全に使用することが大切です。