ノコギリヤシの産地
ノコギリヤシの産地は、北アメリカ南東部です。
ノコギリヤシは北アメリカ南東部原産のヤシ科の植物で、アメリカ南東部からメキシコにかけて広く分布しています。サプリメントに使用されているノコギリヤシは、ほぼアメリカ産です。
ノコギリヤシはアメリカ南東部原産の植物
ノコギリヤシは、アメリカ南東部固有種であるヤシ科の植物です。
ノコギリヤシは高さ2-4m程度の小さなヤシで、砂浜に群生するか松林・広葉樹に混じって自生しています。ノコギリヤシは、北米の大西洋岸からメキシコ湾岸の低地で一般的にみられる植物であり、アメリカ南東部からメキシコにかけての広い範囲に分布しています。
ノコギリヤシは沿岸部に多く自生していますが、アーカンソー州南部などの内陸でもみられる植物です。
主な産地はフロリダ州
ノコギリヤシは温暖な気候を好み、主な生産地はアメリカ南東部のフロリダ州です。
メキシコにもノコギリヤシは分布していますが、サプリメントの材料として利用されているのはほとんどがアメリカ産です。
・産地で製品を選ぶ必要はない
自然由来の健康食品の中には、原材料の生産国によって品質や成分量が異なるものがあります。そうした健康食品の場合は、産地は製品を選ぶうえで重要なチェックポイントのひとつです。
しかし、ノコギリヤシはアメリカ産がほとんどであり、産地によるブランド化などもされていません。そのため、製品を選ぶ際に産地を気にする必要はありません。
・ノコギリヤシは自生地以外での生産が難しい植物
ノコギリヤシは、実から抽出したエキスが健康食品として利用されます。
ノコギリヤシは丈夫な植物で成長が極端に遅く、実を収穫できるまでに長い時間がかかります。そのため、自生地以外で商業目的の栽培を行うのはやや難しい植物です。
ノコギリヤシは、ほとんどが自生地であるアメリカ南東部で生産されています。主な産地であるフロリダには、樹齢500年-700年と推定される個体もあります。
・ハリケーンの影響で価格が変動する場合がある
ノコギリヤシの産地であるフロリダ州などのアメリカ南東部は、メキシコ湾で発生するハリケーンの影響を受けやすい地域です。
フロリダ州などの産地がハリケーンによって被害を受け、ノコギリヤシエキスの価格が高騰した年もあります。そうした場合は、ノコギリヤシサプリの価格にも影響がでる可能性があります。
収穫は夏季に行われる
ノコギリヤシの収穫は、7-9月頃の夏季に行われます。
ノコギリヤシは高さが2-4m程度であり、実を収穫するのはそれほど難しい作業ではありません。ノコギリヤシは葉の下に実をつけるため、収穫に機械を使うのは難しく、手摘みで収穫されます。
ノコギリヤシの実は、熟すにしたがって黄色からオレンジ、そして黒へと変化します。熟した黒い状態の実からは、最も良質なエキスが抽出できるといわれています。
日本には自生していない
ノコギリヤシは北アメリカ南東部固有の植物であり、日本には自生していません。
サプリメントの表示に「原産国 日本」と表示されているものもありますが、サプリメントの製造工場が日本にあるだけで、配合されているノコギリヤシが日本産なわけではありません。
ノコギリヤシはアメリカ南東部で生産され、抽出したエキスが日本に輸入されます。そのエキスを使って日本で製造されたサプリメントが、日本で主に流通しています。
また、ノコギリヤシサプリは原産国のアメリカでとても人気があり、アメリカ製のサプリメントも日本に輸入されています。
アメリカ製のサプリメントは、主に通販で購入可能です。